dharma

だれもが知ってるのに、その正体はよくわからない、っていうとまるでナントカ仮面のようですが、そんなダレマさん、いや、ダルマさんについての短く美しいお話、「達磨/dharma」を読みました。

夢の世界へいざなうような表紙に期待をふくらませて頁を開くと、ぽつんとした枯れた挿絵とともに短い物語が静かに始まります。今までこんな本てあったかしら。大人の絵本?というには渋い、透き通る夢のようなお話。

いままで達磨さんといえば、禅の開祖とか座禅のし過ぎで手足が腐っちゃったとか、少林寺とかに関係ある豪傑的なイメージだったのですが、この本を読んで、静けさや澄んだ心というまったく違うイメージを持ちました。

全然関係ありませんが、この本と出会う直前に「達磨」という名前の会社から仕事の話があったりして、なにやら妙な偶然が面白い今日この頃でございます。